『書物の迷宮』予告篇

思い出したように本を読み、本の読み方を思い出す

書籍

アンナ・カヴァン新刊、ただし洋書。

ちょっと気になる。 邦訳は……出そうにないなぁ。洋書だけど、買ってしまおうかな。Guilty (Peter Owen Modern Classics)作者: Anna Kavan出版社/メーカー: Peter Owen発売日: 2008/02/04メディア: ペーパーバック クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) …

中野美代子『眠る石』

元ネタが澁澤龍彦の『高丘親王航海記』などを連想させつつも、それよりも生真面目な文体で書かれているという感じ。 15の短篇は殆どが東方を題材としていて、その辺りから『高丘親王航海記』を連想しますが、むしろ文体は山尾悠子のような落ち着いたものを感…

続・初めてのPerl、その他

続・初めてのPerl 改訂版 『初めてのPerl』の続き。モジュールの扱いなど『初めてのPerl』で取り扱わなかった範囲を扱う。 モジュール関連は必須の知識っぽい雰囲気があったので、とりあえず購入。まだ『初めてのPerl』全部読み終わってないけど。 ViIMprove…

グレッグ・イーガン『ひとりっ子』

収録作のうち、数学嫌いでも楽しく読めた数学SF『ルミナス』、序盤の量子力学系の用語で彼方に置き去りにされるも何とか読み切れた『ひとりっ子』が特に面白かったかな。 ……なんて書くと面白くなさそうだな。 イーガンは人間を科学する作家というか、量子力…

『Katan doll』『Katan doll fantasm』『Katan doll retrospective』復刊

いつも通り新しい投票のお知らせだと思ってスルーするところだった……。天野可淡の人形作品集三作が復刊される模様。 http://blog.book-ing.co.jp/fukkanrepo/2007/02/3_f57a.html 三冊とも有名な割には長らく絶版、かつ古本屋で一万円前後で取引されていたり…

吉田良『 解体人形/Articulated Doll』

解体人形/Articulated Doll :吉田 良|河出書房新社 新作かと思ったら、既に持ってました。どうやら「並製増補新版」らしいです。 元の値段が確か5000円近かったので、3,780円は安……いのかな。 旧版の装幀がかなり好きなのですが、新版では…

『遠い女』を読書中。

ラテンアメリカの作家の短篇集、『遠い女』を読んでいるところですが、もしかしたらポーと合わせ読みすると面白いかもしれない。 個人的にボルヘスとラブクラフトは対照的ながらも、ポーを源流にしていると思ったのですが、ラテンアメリカ系作家へのポーの影…

マルドゥック・ヴェロシティなAA

エクスプロード お お 炸 裂 よ! 塵と灰に! ハ_ハ ('(゚∀゚∩エクスプロード ヽ〈 お お 炸 裂 よ! 塵と灰に!

『緋色のマニエラ』が復刻

緋色のマニエラ 改訂版 :山本 タカト|河出書房新社 山本タカトの『緋色のマニエラ』が復刻の模様。欲しい。

冲方丁『マルドゥック・ヴェロシティ』

賛否いろいろだった箇条書き的・状況報告的な地の文*1は、個人的にはあまり引っ掛かりを覚えなかった。 文章という点で言えば、良い意味で引っ掛かった文章がある。極度の疲労と覚せい剤によるもうろうとした意識の仲で味方を誤爆した過去を持つ主人公のフラ…

Software Design 2007年1月号

Software Design (ソフトウエア デザイン) 2007年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2006/12/18メディア: 雑誌 クリック: 2回この商品を含むブログ (11件) を見る微妙にテンパってて何書いたらいいか思いつかないorz。 巻末のPlaggerプラグ…

『コカイン・ナイト』読書中。

J.G.バラードは『結晶世界』と『クラッシュ』が既読ですが、この『コカイン・ナイト』が自分にとって一番分かりやすく、面白いかも。 熱的死を迎えていくコミュニティと、それをある手法で刺激していく話……と言った感じか。 序盤で説明される主人公の弟によ…

冲方丁『マルドゥック・ヴェロシティ 1』

まだ1巻しか出てないのに言うのもなんですが、傑作の予感が……。 まだ前作『マルドゥック・スクランブル』を読んでない方はそちらから是非。 あの作品より面白い賭事のシーンがある小説は、ない。

斬られて候.

町田康の『パンク侍斬られて候』の文庫判が書店に並んでいて,大変気になった.あとで買いたい. 「かいたい」を変換すると「解体」が一番最初に出てくるという猟奇的演出. ジル・ドゥルーズという人の『アンチ・オイディプス』が1ページ目から危険なほど…

国書刊行会の「これから出る本」

短編小説の快楽全5巻 ウィリアム・トレヴァー『聖母の贈り物』 キャロル・エムシュウィラー『すべての終わりの始まり』 レーモン・クノー『あなたまかせのお話』 アドルフォ・ビオイ=カサーレス『パウリーナの思い出に』 イタロ・カルヴィーノ『最後に鳥が…

京極夏彦の新刊/月刊COMICリュウ

京極夏彦の新刊『邪魅の雫』購入。明日から読み始め。 月刊Comicリュウという新刊雑誌を買ってみました。なんか、大昔に同じタイトルの漫画雑誌があったような気が。前に古本屋でガロの山と一緒に見たような。 とりあえず内容的に気になったのは、 吾妻ひで…

書くか書くまいか迷いつつ。

http://claudine.h.fc2.com/menu.html ギョーム・アポリネール『一万一千の鞭』、『若きドン・ジュアンの手柄話』、ピエール・ルイス『母親の三人娘』とか。まぁ、アレな小説ばかりですが。 『一万一千の鞭』は前に『血と薔薇』で粗筋を読みましたが、面白そ…

光文社古典新訳文庫

光文社古典新訳文庫 最近名作を新訳にするのが流行ってるのかな。新潮の『ロリータ』といい、みすず書房のサルトル『むかつき』やカミュ『よそもの』*1といい。以下、創刊ラインナップ。 シェイクスピア『リア王』 トゥルゲーネフ『初恋』 サン・テグジュペ…

『ガルシア=マルケス全小説』の噂と「10月は豊作」と言う話。

悪漢と密偵 新潮社が『ガルシア=マルケス全小説』という企画を立てているらしい。『わが悲しき娼婦たちの思い出』とか『コレラの時代の愛』とか、最近ガルシア・マルケス周辺は活動が活発ですね。ものよむひと(仮) - FC2 BLOG パスワード認証 10月、出版…

稲生平太郎『アクアリウムの夜』

うまく言えないけど、読後感が物凄く物憂い。 前に『アムネジア』を読んだときの感触も、「消化不良」じゃなくてこの「物憂い」だったかも。 物憂いというよりもっと拒絶反応っぽい感触もあるんだけど、この本が嫌いとか面白くないってことじゃないんだよな…

アゴタ・クリストフ『ふたりの証拠』『第三の嘘』『昨日』

『悪童日記』の続編二作、なんか物凄いアクロバティックな展開ですね。『悪童日記』で主人公二人に名前が与えられなかったことが何か効果を発揮しているような。 ストーリーにどう触れてもネタバレになるので、衝撃的で面白かったとだけ。 ちなみに同作者の…

植芝理一『謎の彼女X』

植芝理一久々の新刊。植芝理一は良い意味で変態です! ……で感想を終わらせたら駄目かしら。かしら。 『ディスコミュニケーション』や『夢使い』とかけっこう好きです。 特に、あの色々な小物がごちゃごちゃと書かれている大ゴマが大好き。ちょっとヒエロニム…

キャシー・アッカー

キャシー・アッカーとは - はてなキーワード はてなダイアリーキーワードの「キャシー・アッカー」の項目を見てみたら、『アホダラ帝国』邦訳へのリンクが。 「http://homepage2.nifty.com/masaoka/linkp01.htm」やmixiの「文藝ガーリッシュ」コミュに『血み…

少女漫画

http://news4vip.livedoor.biz/archives/50764480.html 少女漫画はちょっとしか読んでないので、あとで参考にしようかな〜と。 ちなみに私の本棚に入ってる少女漫画は、楠本まき、岡崎京子、萩尾望都くらいです。*1 『動物のお医者さん』『パタリロ』『日出…

第18回 日本ファンタジーノベル大賞

文学賞.com::受賞情報 まだ本家ページが更新されてませんが、文学賞.comによると仁木英之『僕僕先生』が受賞とのこと。 なんか「ぼくぼくせんせい」と読むとすごい語感ですねw ちなみにこれまで日本ファンタジーノベル大賞を受賞した小説は以下のリンクか…

トマス・ピンチョン入門はこちらから。

はてなブックマーク - 烟る月 - ピンチョン新作/Gmail招待状無しに/Windows関連適当 id:todeskingさんによると、ピンチョンは『競売ナンバー49の叫び』から入るのが良さげ。 Amazonの書評にも、「ピンチョンを読むならまずこれを」との書評が。 『スロー・ラ…

楠本まき選集

久しぶりにmixiのコミュを覗いてみたら、「楠本まき選集全5巻が出ますよ」とのこと。 ちなみに全5巻の内訳は、 第一巻「Kの葬列」 第二巻「T.V.eye / 乾からびた胎児」 第三巻「Kissxxxx前編」 第四巻「Kissxxxx後編」 第五巻「致死量ドーリス/他短編」 …

ユリイカ8月号

古川日出男 - 青土社 ユリイカ8月号は古川日出男特集だそうです。 き、気になるけど、積読が……orz

パトリック・ジュースキント『香水』

粗筋などは↑を参照のこと。というか、こちらを読んだら以下の文章が不要な気もするw かなり面白く読めました。「鼻」というか、嗅覚に基づく表現がこれだけ幅を利かせた小説というのも珍しいのではないかと。 五感には大抵その感覚独自の文章表現があって、…

古屋兎丸・東京グランギニョル『ライチ光クラブ』

東京グランギニョル - Wikipedia 東京グランギニョルの舞台『ライチ光クラブ』を古屋兎丸が漫画化したもの。漫画化するにあたって、古屋兎丸によるアレンジが加えられてます。 古屋兎丸の絵が普段より丸尾末広的なのはさておき、「東京グランギニョル」は楠…