『書物の迷宮』予告篇

思い出したように本を読み、本の読み方を思い出す

そろそろ今年のベストテン。10.ピエール・ルイス「女と人形」

去年もブログに小説作品でベストテンを挙げたので、今年もそろそろ書き始めないと……。10位から順に書くことにします。まぁ、順位はほとんど感覚的に分けたので、さほど意味はありませんが。
10.ピエール・ルイス「女と人形」
これは面白かった。正味、設定その他は古典であるといえますが、「小説のおもしろさ」というものの本質(の一端)を掴んでいると思います。トリックのようなものはないですが、「状況の反転」という点ではミステリファンにも面白いかもしれません。
ジャンル分けすると、所謂ファム・ファタルものかな。実は、かなりファム・ファタル好きです(周知?)。

ちなみにこの本を知る過程で、Amazon.co.jpで紫生さんが書いているレヴューが大変参考になりました。この方、澁澤龍彦生田耕作からフランス翻訳小説・フランス語関係に強いので、その周辺に興味がある方は参考になるかもです。

女と人形 (アフロディーテ双書)

女と人形 (アフロディーテ双書)