『書物の迷宮』予告篇

思い出したように本を読み、本の読み方を思い出す

まだまだアリス狩り

昨日に引き続き、「綺想の饗宴」読んでます。面白いけど、美術史等の知識が足りないので、うまく全体を見渡せない。
と言うわけで、はてなキーワードの力を借りるべく、要点をアウトライン化。
・暴露と解剖は英語で両方とも「Expose(エクスポーズ)」である。
・内にある何かを「外(ex)」に「置く(pose)」、さらす、「暴」力的なまでに「露」わにさせる。
・「ヴィジュアル・スタディーズ(視覚文化論)」
ミシェル・フーコー「描写の芸術」の表象論
・スヴェトーナ・アルバース「描写の芸術」〜ノーマン・ブライソン「見過ごされたもの」
・上記はフーコーの表象論をヴィジュアルの領域に適用した。80〜90年代の所謂「新美術史」
・キーワードはブライソン発明の「凝視(gaze)」
・「目に見えたもの」=「理解されたもの」=「所有/支配(poses)されたもの」

……果てしがないので、やっぱりやめ。
澁澤龍彦の美術論が点と点を自由な発想(というか好み)で結びつけていくものだとすれば、この本は「解剖」学的な目線を持っていて、枝葉末節に至るまで分解・分類していこうとしている気が。
そういえば、ハンス・ベルメール「イマージュの解剖学」欲しいなぁ……。確か古本屋で三万円くらいで売ってた気が。二月に東京に行ったら、神田神保町で安く探そう。