『書物の迷宮』予告篇

思い出したように本を読み、本の読み方を思い出す

リラダン『残酷物語』


『天空廣告』について書いておこうかと思ったのですが、松岡正剛によって既に充分書かれている気がするので略。中ほどに『残酷物語』関連が。
現在でも楽しめる古典、といったところ。マルキ・ド・サドの諸々のあれこれより、登場人物たちの演説が面白く感じる人は楽しめます。最初は旧漢字・異体字に難渋していたのですが、慣れてくると読みやすかったです、斎藤磯雄訳。やっぱり堀口大学よりも好みかも。
となると、やっぱり斎藤磯雄訳のボードレール悪の華』が読みたくなるなぁ……。手元に堀口大学訳と安藤元雄があって、読みやすさの点から安藤元雄のほうが好きなのですが、斎藤磯雄も評価が高いようですし。
そう言えば、『残酷物語』のなかにもボードレールと思しき人物が登場してます。『最後の宴の客人』に登場する「わが友なる叙情詩人C****」は、Charles Baudelaireかなぁ、と。親交があったようですし。
未来のイヴ』も読み返したいですが、やっぱり『アクセル』が読みたいです。