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『書物の迷宮』予告篇

思い出したように本を読み、本の読み方を思い出す

上野国立博物館『対決 巨匠たちの日本美術』

アート

東京国立博物館
土曜日に観てきました。
仏像・陶芸・日本画・浮世絵の巨匠たちの作品が、それぞれ2人ずつ対比する形で展示されていました。
最初は若中の作品が観たくて行ったのですが、会場に入ってまず、運慶の地蔵菩薩坐像に圧倒されました。全体的に柔らかな印象、それでいてすごい存在感。
続いて、快慶による地蔵菩薩立像。こちらは運慶に比べてキリっとした印象で、運慶の柔らかそうな装束に比べてキチっとした身形。
そんな感じでさまざまの作家を、それぞれ作風の対比を愉しみながら鑑賞できました。
普段なら「あの作品が凄かった」と挙げるところですが、どの作品も凄まじい出来栄えのものばかりでした。当然ですが。
特に気に入ったのは、襖4枚にわたって描かれた一匹の虎、長沢芦雪『虎図襖』。
3mもの大きさの虎はとてつもない迫力で、ちょっと涙出た。
応挙の『猛虎図屏風』も鬼のように細かい毛並みが描かれていて凄まじい。
この2作家は、恐らく虎なんて見たこともないだろうに、強烈な説得力。


ほかにも、浮世絵の表情の豊かなことや、当初の目的: 若中の作品、雪舟『慧可断臀図』の緊張感、鉄斎の奇景、大観のぶっとんだ発想等々、いくらでも愉しみが発見できる感じ。
図録も充実していていい感じ。もう一回行ってみたい感じですね。