白の作家と赤貧作家
アンナ・カヴァン「氷」
以前にid:maaya331さんからお薦めいただいたアンナ・カヴァン。その長編小説『氷』を購入。
「幻想文学54 世界の終わりのための幻想曲」に紹介を見つけた時から気になっていたのですが、ちょっと高いので今まで躊躇ってましたが遂に購入。サンリオSF文庫は高いなぁ……。
ジャン・マリ・マティヤス・フィリップ・オーギュスト・ド・ヴィリエ・ド・リラダン「残酷物語」
わざわざフルネームを書いてみました。普通はヴィリエ・ド・リラダンと呼びますね。誇り高き赤貧作家ってイメージがあります。
たしかマラルメが見るに見かねて援助を申し出たのですが、リラダンがどうしても受け取らず、一体どうやって納得させようか困った、という話をユリイカで読んだ気が。あと、澁澤龍彦の著作で紙とインクが切れたので、マッチ箱の裏にマッチの消し炭で文章を書いたと言う話が……*1。
本当は「なんだ生活か!そんなものは下僕でもやっているさ」で有名な『アクセル』を読みたかったのですが、全集の3巻にしか収録されていない上、全集絶版につき凄い値段が……。
堀口大学の文語訳よりも斎藤磯雄のそれが好みなのですが、たしか斎藤磯雄の翻訳書にはボードレール『悪の華』もあったような……欲しいなぁ。