『書物の迷宮』予告篇

思い出したように本を読み、本の読み方を思い出す

『ダ・ヴィンチ・コード』

一言で言えば、「映画・世界ふしぎ発見」。同じネタ、「世界ふしぎ発見」も扱った事ありますしね。結論は違いましたが。
それほど大した映画ではなかったかなぁ。展開にちょっと無理があり、説明的シーンのお陰でテンポも悪いかな。
あまり語ると何も知らない方にはネタバレになりそうなので沈黙。おそらく、原作の方が面白いだろうと思います。


ちなみに自らの体を鞭打つシーンがあって、そこで何か劇場に変な空気が流れたのですが、あれはわりと一般的な宗教儀式だとおもいます。
例えば、ドルイド僧は自身を鞭打ったり、去勢したりしたと聞きます。キリスト教系で言えば、かつてロマノフ王朝ロシアに異端*1の「鞭身派」という人々がいて、彼らもドルイド僧のような行いをしたとか*2。他には、イスラム教に鞭打ちをする宗派がありますね。
……どの本に載ってたか忘れてしまいましたが。たぶん澁澤龍彦の『秘密結社の手帖』とかあの辺だと思うんですが。
キリスト教に関しては、十字架に架けられる前にキリストが鞭打たれたという聖書の記述を元に、キリストと体験を共有するという意味があったとか何とか。
それと、オプス・デイという宗教団体が出てくるのですが、フォローが足りない状態で悪役扱いされすぎかと思ったので、以下を参考にしたりすると良いかも知れません。
オプス・デイ - Wikipedia

*1:ロシア正教にとっての

*2:ラスプーチンもここに関わりがある、とどこかで読んだ気が