『書物の迷宮』予告篇

思い出したように本を読み、本の読み方を思い出す

著作権延長とか

収入を目的とした創作活動は低級低俗無価値なものである、という思想 - Discommunicative
値段がついてからが芸術です。それまでは命を懸けようともただの趣味。
……上記リンクを見てたら思いついたので、とりあえず言ってみた。少なくともそういう一面はあるはず。
死後名声が高まった芸術家も、名声が高まる以前はただの人*1だからなぁ……。


著作権延長云々に関するツッコミとしては、個人的に以下が良いかなぁと。

彼の風俗小説がその時点で出版されている可能性は低いが、かりに出版されているとして、その著作権が2096年まで延長されても、彼の曾孫(存在するとして)の小遣いが増えるぐらいだろう。それによって三田氏は、本当に「創作意欲が高まる」のだろうか。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/cd078593792083de15846b556989e664

というか、小説に限って言えば、岩波文庫新潮文庫創元推理文庫国書刊行会とかから出版されない限り、古典と化した本は消滅するんじゃないかな?
「SFの99%はクズである、ただしこの世の99%はクズである」とか誰か言ってた気がするんですが、そのノリで行くと上澄み1%の人ぐらいしか著作権延長で利益を得ない気がするなぁ。
だとすれば、「上澄み1%の人の利益」と「著作権が延長されないことの利点」を秤に載せて考えれば良いような。正確には「上澄み1%の人」の「子孫の利益」かな。
著作権者みんなで推進したところで、ほとんどの著作権者は関係ないよ!たぶん!*2

*1:下手をすれば「穀潰し」とか表現される気がする……

*2:『夜のガスパール』みたいな場合もあるだろうからなぁ……。