『書物の迷宮』予告篇

思い出したように本を読み、本の読み方を思い出す

水族館劇場『Noir 永遠の夜の彼方に』

水族館劇場/野外劇、テント芝居
職場の近所でやっていたので、金曜日に観に行ってきた。
駒込大観音まで行くと、なにやら見覚えのない建物と黒い大テント。

【物語】いつでもないいつか。どこでもないどこか。錆びついた港のはずれ。朽ち果てた鐡の軌条が海に向かってのびている。かつて栄えた石炭の積み出し湾。世間にはじきだされ、行き場をうしなった者たちが流れつく街。ふりつもった遠い時間の記憶がわすれられた悲しみを紡ぎだす。海の底に眠る燃える石。鎖につながれた異族たちが黒いダイヤを掘り出すために連行された。だれのためでもない無念のうた。近代の古層に踏みしかれた乙女たちの怨みうたが、強制労務のきしみにこぼれおちる。果てのないねむりから目覚めたように、死者からのの手紙が海に流れる。うけとるものはこの国にいるか。棄てられたトロッコにのって、いま冥府下りの漂流が始った。

映画の撮影が、あったかなかった定かではないような海底炭鉱での物語に取り込まれている感じは、ちょっと寺山修司の『田園に死す』など連想した。
個人的に見所だなー、と思ったのは非常に大仕掛けな舞台装置。
事前に「前列の方は濡れるかもしれないので、ビニールで防御してください」と言われ、飛沫程度かなーと思っていたら、とんでもなかった。
想像: バシャバシャ、ビチャピチャ
実際: ズドドドドドドドドドドババババシャー!!
と言った具合。
舞台全体も回転して入れ変わったり、開閉したりとすごかった。ある意味ディズニーのアトラクション的に楽しんだりした。