以前読んだ同作者の『泥棒日記』と比較して、断然こちらの方が面白い。 この辺は主に訳者の調子が作品によく合っているかだろうという感じ。翻訳者は澁澤龍彦で、彼の翻訳作品のなかでも特に面白い部類に含まれる予感。 霧に包まれた街、水兵、強盗、殺人、…
津原泰水『赤い竪琴』読了。 彼の鉱物質の上に神経が巡らされたような文章、それがときどきグズグズと肉質の柔らかいものに変わるところが好き。 今回は前者を十全に楽しむことができた。物語の種別的には、この小説は恋愛譚に分類されるかな。 津原泰水の書…
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