『書物の迷宮』予告篇

思い出したように本を読み、本の読み方を思い出す

異教と異境と異郷の話。

ロード・ダンセイニ「ペガーナの神々」読了。ダンセイニ卿は、タルホやラヴクラフトに影響を及ぼしたひとだとか。特にラヴクラフトは分かりやすいぐらい影響を受けてるなぁ、と。特にドリームランド系。
収録作品は表題作の「ペガーナの神々」と「時と神々」。話としては「時と神々」の方が好みだったのですが、「ペガーナの神々」の方が印象に残ったなぁ。特に以下の部分。
宿命と偶然が賭けをして、マウナ=ユウド=スウシャイに神々を創らせるという話の最終行。

その賭けに勝ったのはだれで、また、この世がはじまらない前の、ふかいふかい霧を超えて、マアナ=ユウド=スウシャイに話しかけたものが<宿命(フェイト)>だったのか<偶然(チャンス)>だったのか――それを知っている者は、ひとりもいない――