『書物の迷宮』予告篇

思い出したように本を読み、本の読み方を思い出す

維新派パフォーマンス

28日に早稲田大学で行なわれた維新派のパフォーマンスなど観てきた。
8/3まで早稲田大学でやっている、「維新派という現象」という展示に際して開かれたものらしい。ばたばたしていたので、展示を観てくるの忘れた……orz
上演されたのは以下。長篇から取り出したものを短編として、オムニバス的に上演した感じ。

  • 「アパッチ」
    • '94年『青空』より
  • 「Scrap babel」
    • '91『少年街』より
  • 「なつまつり」
    • '94『青空』より
  • 「ヒトカタ」
    • '99『麦藁少年』より
  • 「呼吸機械」
    • '08『聖・家族』より


全体的に面白いなー、と思ったのは台詞の不思議なテンポ、ケチャのような役者間の発話の絡み、それと横方向からの光源の使いかた。
台詞が「いたみにたえ、るための、くんれん」と言うような、変なところで間が入ったりするのだが、それが復唱されたり、並列して別の拍子の台詞が混じったりして、ケチャっぽいことになっていた。
歌部分などは完全にケチャを意識している感じで面白い。パンフレットにも「シティ・ケチャ」という言葉がある。
白塗りの役者が真っ暗な舞台で横からの光を受けている、という状態が多用されているように感じたのだけど、これがちょっと面白い効果になっていた。
暗闇の背景の前に、白い顔をして並んで演じる役者がくっきりと浮び上がって印象的だった。
個人的に一番好いな、と思ったのは「なつまつり」。
白塗り白ワンピースに白いワンピースの5人組が、鶏の部位の重量について話している(夏休みの自由研究?)導入がとても気にいった。