手抜き感想
長く文章を書く気力が湧かないので、短く感想。
・佐藤亜紀『戦争の法』
舞台が日本海側の某N県、というヨーロッパ舞台の作品が多い作者には、ちょっと異色の設定。しかし、饒舌な文章はいつも通り。
前半、展開が少々ゆっくりで物足りない感がありましたが、主人公が属するゲリラの隊長「伍長」が非常に魅力的な人物で、彼の登場以降は完全に満足です。
関連:著者インタビュー<佐藤亜紀先生>
・ジョナサン・キャロル『 パニックの手 (創元推理文庫)』
解説が津原泰水と聞いて購入。表題作よりも「おやおや町」や「友の最良の人間」が好印象。でも、「Friend's Best Man」を「友の最良の人間」と訳すのは微妙な気が……。
honto:書店、通販、電子書籍のハイブリッド総合書店【共通hontoポイント貯まる】
こちらのレビューによると長編がより面白いとのことなので、あとで手を出してみようかな、と。
・カート・ヴォネガット・ジュニア『スローターハウス5 (ハヤカワ文庫SF ウ 4-3) (ハヤカワ文庫 SF 302)』
以前読んだ同作者の『猫のゆりかご』がツボだったためか、かえって期待外れな感じが。ストーリーの構成とかは『スローターハウス5』の方が凝っているのですが……。面白いには面白いのですが、『猫のゆりかご』の方が好み。
登場人物のひとりエリオット・ローズウォーターが別作品『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』に登場するらしいので、次に読む時はそちら。