五十嵐大介『SARU』上巻
最近めっきり本を読めなくなってしまっているけれども、漫画だけはなんとか読んでいる。
特に五十嵐大介については、単行本を確実に読むように心掛けたい、と思う今日この頃です。
先日地上波で映画『風の谷のナウシカ』が放送されていた。
宮崎駿の原作漫画の方が物語として破壊力が高い代物なのだけど、オープニング〜風の谷への到着までの間に、テーマと人間関係、ストーリーの展開がすべて綺麗に圧縮されて納められていることに気付いた。たかだか15分の間で世界に引き摺り込む技術。
五十嵐大介の作品にもそれに似た魅力がある。
ナウシカでは開かれてこちらを誘い込む扉と言った感じ。
五十嵐大介の場合は鍵だけ手渡して「さあどうぞ」と誘っているような、予感に満ちた導入といった感じ。
五十嵐大介と宮崎駿の共通点でいうと、食事のシーンが多いことなどもあるかな。
『魔女』や『海獣の子供』は『ポニョ』的なものにわりと近いのではないかな、と思う。
まだポニョは観てませんが。
- 作者: 五十嵐大介
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/02/25
- メディア: コミック
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